田端銀座商店街の中心で長く営業してきたスーパー「トップパルケ田端銀座店」が、ついに閉店することになりました。地域に暮らす方にとっては日常の買い物先として、また商店街の顔として親しまれてきただけに、惜しむ声が広がっています。
この記事では、閉店の背景やこれまでの歩み、地域に残した役割、今後の買い物先などについてまとめてみました。
「トップパルケ田端銀座店」とは?
「トップパルケ」は首都圏で展開するスーパー「株式会社トップ」が運営する都市型業態の一つ。日常使いしやすい価格帯と、地域密着の雰囲気が特徴です。
田端銀座店は、山手線「駒込駅」から徒歩圏内にある田端銀座商店街のほぼ中央に位置し、夕方ともなると買い物袋を手にした地元の方々でにぎわっていました。青果・鮮魚・精肉といった生鮮食品の充実度が高く、近隣住民の「日々の台所」を支えてきました。
トップパルケの横にあった八百屋「ヤマヒロ」も閉店してしまったので、駒込駅近くのスーパーはかなり少なくなってしまいましたね……。
私もよく使っていたので、とても残念です。「ヤマヒロ」も閉店したことから、ビルの建て替え作業があるのでは?と思っています。
運営会社「株式会社トップ」について
トップパルケを展開する株式会社トップは、東京都世田谷区に本社を置くスーパーマーケットチェーン。首都圏(東京・神奈川・千葉)で「スーパートップ」「トップフレッシュマーケット」「ニューヤヒロ」など、さまざまな業態を展開しています。
もともとは食品商社「東食」の小売部門として誕生し、消費者の購買動向をつかむ“アンテナショップ”的な役割も担っていました。1990年代には茨城県にも進出し多店舗化を進めましたが、親会社の東食が経営破綻。その後は食品ボランタリーチェーンのシジシージャパン(CGC)の傘下に入り、現在はCGCグループの一員として地域密着型のスーパー経営を続けています。
また、同じ「生鮮市場TOP」というスーパーがありますが、こちらはマミーマートが運営しており、株式会社トップとは別会社です。
突然の閉店告知に広がる驚き
2025年8月下旬、店頭に「閉店のお知らせ」が掲示されると、買い物に訪れたお客さんからは「急すぎる」「ここがなくなると困る」との声が相次ぎました。
田端銀座商店街には個人商店や飲食店も多く残っていますが、日用品やまとめ買いができる大型スーパーは「トップパルケ」だけだったため、地域住民にとっては大きな存在でした。
相次ぐ閉店、その理由は「建て替え」?
今回の「トップパルケ田端銀座店」の閉店だけでなく、すぐ近くにあった八百屋「ヤマヒロ」もすでに閉店し、さらに同じ並びにあった「みずほ銀行 動坂支店 田端銀座出張所」も姿を消しています。
こうした流れを見ると、単なる店舗整理ではなく、建物全体の建て替えに伴う閉店の可能性が高そうです。
商店街の一角を占める大きなビルの建て替えとなれば、一時的には不便になりますが、将来的に新しい商業施設や住居が生まれる可能性もあります。もしそうなれば、田端銀座商店街に再び新しい人の流れが生まれるかもしれません。
閉店後の買い物はどうなる?
「トップパルケ田端銀座店」がなくなったあと、近隣住民の生活はどう変わるのでしょうか。徒歩圏内で利用できるスーパーをいくつか挙げてみます。
- マルエツプチ駒込店(駒込駅寄り、小型スーパーで日常品中心)
- コープみらい田端店(比較的広く、まとめ買いに便利)
- まいばすけっと田端4丁目店など(トップパルケ近く。小型スーパー)
また、最近はネットスーパーや宅配サービスを利用する方も増えているため、今後は「実店舗+宅配」を組み合わせる生活スタイルが広がるかもしれません。
まとめ
長年、田端銀座商店街の真ん中で「地域の台所」として親しまれてきた「トップパルケ田端銀座店」。運営する株式会社トップは今後も首都圏でスーパーを展開していきますが、この店舗の閉店は地域にとって大きな節目となります。
これからは近隣スーパーや宅配サービスを活用しながら、商店街の新しい形を模索していく時期に入るのかもしれません。
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